主治医が見つかる診療所

日本人の成人、２人に１人は持っていると言われる「不整脈」。
実は不整脈には心配のないものと、命に関わる危険なものとがあるのです。
今夜は危険な不整脈から身を守る方法を教えます。

〜　不整脈専門医　〜

新田隆医師　
　日本医科大学付属病院　/　心臓血管外科　/　教授

心房細動の外科治療には特に力を入れており、
心房の収縮を温存するラディアル手術と不整脈の機序別に至適術式を決める
マップガイド下手術を独自に開発し、良好な成績を得ています。
植込み型除細動器（ICD）や両室ペーシング（CRT）などのデバイス治療も数多く手掛けている。

本来は心臓の司令塔である洞結節から規則正しいリズムで心臓の筋肉に指令が送られ、心臓は規則正しく鼓動する。
しかし、規則正しいリズムが崩れてしまうと「不整脈」なるのです。

期外収縮― 「洞結節」という司令塔以外にも心臓のあちこちに“司令塔”が
　　　　　　　　 できてしまい脈が乱れてしまうもの。

■心拍数の変化を長時間記録し不整脈の出現を調べる機器
■心室−心臓には４つに部屋があり、下の二つ部屋を「心室」と呼び、
　 全身に血液を送る重要な“ポンプ”の働きをする

３連発以上、脈が続けて飛ぶと心臓に痙攣しやすくなり、脳に血液が送られてこなくなる

心室細動
心臓から血液が送り出されなくなって突然死の原因になる。

心房細動
突然死はまずないが、脳梗塞という重大な合併症を起こす危険性がある。
心房細動になると小刻みに震えてきちんとした収縮がなくなり、
血液がよどんでしまう。血液の流れが滞ってしまい、血液が固まって
「血栓」ができてしまう。

今回は、東京救急協会が実施している救命講習を取材させて頂きました。

普通救命講習（東京都の場合）
時間：３時間
内容：心肺蘇生や自動体外式除細動器（AED）の使用方法などを学ぶコース。
　　　　心肺蘇生　　AEDの使用法　気道異物除去止血法
対象：都内に在住又は在勤･在学している方。
交付基準：一定の技能を習得した人
有効期限：３年
費用：教材費1,400円

※詳しくは最寄りの消防署にお問い合わせ下さい。

心室細動そのものはどんな薬を飲んでも起きるのを防ぐことは難しく、
少なくすることしかできない。そこで心室細動がもし起きても死に至らないように
ペースメーカーよりふた周りくらい大きく中にはコンピューターが入っている。
患者さんが心室細動になると自動的に不整脈が起きたことを感知し電気ショックを出す。

ＡＥＤと全く同じ。

心臓の超音波検査のこと。
胸部に超音波をあて、そこからの反射をひろい画面として表したもの。
検査は上半身裸になって、胸部（心臓付近）にゼリーを塗って、
超音波を出すプローブ（小さい機械）をあてると画像が出る。

 

横浜市立みなと赤十字病院（横浜市中区）
カテーテルの手術を日本で最初に成功させたといわれる国内を代表する病院。

 

 

群馬県立心臓血管センター（群馬県前橋市）
カテーテル手術の手術で今や日本一の症例数を誇る病院。

カテーテルと呼ばれる細い機具の先端から電流を流し、不整脈の根源となる焼き取る治療法。
患者の９割以上が根治すると言われている。