主治医が見つかる診療所

診察の難しさと激務から、最近なり手が減少している小児科医。
しかし子供たちに笑顔を取り戻すため日々闘う熱血小児科医たちがいる。
子供の患者とその家族の心の支えとなり、病気に立ち向かう小児科医のヒューマンドキュメントを送る。
精密な技術の必要な小児心疾患手術の名医、下町に開業し一日百人以上もの患者を診察する超人気小児科医、
さらには難病に子供たちや家族と共に立ち向かう医師、数少ない小児救急センター等に密着。

【福岡市立こども病院・感染症センター　心臓血管外科部長　】

年間４００件以上の心臓外科手術を行う小児心疾患手術の名医・角秀秋医師に密着。生まれつき重度の心疾患を持つ子供たちが全国各地から訪れる。
一つの手術を終えた数分後には別の手術を行い、深夜の帰宅後も、翌日の手術をどのように執刀するかイメージを紙に描くというハードスケジュールの日々。
しかし「目の前に患者さんがいると何とかしなければと思う。なのであまりストレスを感じない」と言い切る。角医師の原動力とは？

【北九州市立八幡病院　小児科部長 】

筋肉が骨になることで、だんだんと体の自由が奪われていく難病・ＦＯＰ（進行性骨化性繊維異形成症）と闘う少女と、彼女を支える医師に密着。
小学５年生の頃から体に異変が現れ、１４歳になった現在は首と左足が動かしづらい状態。しかし、公立中学校に通い、吹奏楽部でホルン演奏に取り組むなど積極的に日々を送っている。主治医の神薗淳司医師は、少女とメール交換をするなど、有効な治療法がない中で様々なアプローチを試みる。

【五の橋キッズクリニック　院長　】

東京・亀戸にある超人気の小児科「五の橋キッズクリニック」を紹介。
一日の患者数は軽く100名を超え、オリコンが出版した「患者が決めた！
いい病院ランキング」の小児科部門でも１位を獲得。その人気の秘密とは？
院長・水沢慵一医師に密着する。
そこには様々な創意工夫が凝らされていた･･･。

【魚燐癬　太田琉駆（リュウク）くん（3歳）】

５０万人に一人と言われる、生まれつき皮膚が硬く魚のウロコのようにひび割れる疾患「魚鱗癬」。
体の水分保持と体温の調節が難しく、多くの患者が生後数週間以内に亡くなってしまう。そんな中、現在３歳を迎えた男の子とその家族に密着。肌の水分を保つために、一日に何度もワセリンを体に塗る日々が続く。 しかし一家は明るさを失わない。また、男の子が生後まもない時期に、治療方法もわからない中で知恵を振り絞って対応した、主治医と医療チームの試行錯誤も紹介する。
面会がなかなか叶わない中で、両親と医療チームの間には交換日記がやりと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　りされた。そこに記された感動の記録とは？

【静岡県立こども病院　小児集中治療センター　　センター長】

日本でも数少ない、子供専門の救急病院・ＰＩＣＵの現場に密着。
「静岡県立こども病院　小児集中治療センター」には、街の小児科では手に負えない患者たちが次々に運ばれてくる。
海でおぼれた男の子、コインを飲み込んだ女の子、更には胸に大きな腫瘍ができ、突如意識不明に陥った男の子…いずれも一分一秒が争われる中で、手を尽くす医師たちの姿を追う。